Chocolate house

2007年：新築住宅

金沢市内の犀川に面した見晴らしの良い崖地に立てたお家です。
小さく、コンパクトな ‘箱’ の中での暮らしのメージで、それぞれのスペースを従来より低めに設計しました。
新築なので、古い建物の持つ趣きや味わいはなかなか出にくいですが、小学校で使われていた下駄箱や近江町市場の解体時に頂いてきたドアや机を再利用して、なるべく古いものを大事に使っています。
前面道路との高低差や崖の上の限られた敷地の中で苦労もしましたが、外を歩く人と目が合わない様に、だけど開放的に暮らせる様に、部屋の位置と窓の位置を工夫してあります。難しい内容にも関わらず、細かな所まで丁寧に辛抱強く作業をして下さった大工さんを始め、職人さん方の努力の結晶で、かわいらしいお家に仕上がりました。
外壁はチョコレートに見立て、茶色のガルバリウムで施行しています。壁面は漆喰です。子供部屋の壁や天井は、好きな色の中で毎日遊べる様に、何度も塗り替えて成長できるように、ペンキで仕上げました。